壮絶なガンとの闘い、その先に得たもの。

2014年1月、喉に違和感を覚え、病院を受診した野平英一郎はガンの宣告を受けた。
咽頭ガン、しかもリンパ節に転移し、ステージ3後半。
2月、私たちに「必ず戻って来る!」と約束し、野平は入院、そこから壮絶なガン治療が始まった。ガンの増殖と拡散を防ぐ抗がん剤治療は、強靭な野平の体力と筋力をみるみる奪っていった。続けていたトレーニングもついにできなくなり、旺盛だった食欲も失せて、食べるどころか吐くばかりの日々が続いた。さらに追い討ちをかけるように放射線治療が始まった。衰弱した野平の身体は強烈な放射線に容赦なく攻撃される。病室で一人のたうち回る野平。しかし彼は決して弱音を吐くことはなく、辛そうな姿を家族や看護師に見せることすらなかった。
ガンというこの病、それによって生きるか死ぬかは神のみぞ知るところ。だが生きる死ぬが問題ではない、困難から逃げ出さず、最期の最期まで諦めずに闘う姿を示すことが重要なのである。
「この辛い試練は自分に与えられたステップアップのためのチャンスなのだ。この過酷な状況を乗り越えてこそ、さらなる高みに到達することができるのだ。ガンという病に勝つか負けるか、、、それは自分次第。己の精神力、気力、体力がガンに勝れば、必ずガンに勝つこととができる。ガンを克服できる。」そう確信していた野平は、限界に達しようとしていた体力をふり絞り、気力と精神力を奮い立たせて過酷な治療を挑み、食べることを受け付けない身体に無理やり食べ物を流し込んだ。

そしてついに野平はすべての治療行程を終了した。彼の身体は痩せ細り、放射線によって焼かれた喉は、声を発することさえできなくなっていた。言いようのない倦怠感と絶えず襲ってくる吐き気。いつ終わるともつかない治療の後遺症、苦しみ続ける日々は退院後も半年以上に及んだ。しかし彼は長く過酷な日々を懸命に乗り切った。そして手術後、わずか半年で山梨までオオクワガタ採集に出かけた。筋力と体力が衰えた身体であったが、同行者の手助けを受けながら木に登り見事オオクワガタを採集した。さらに翌春にはハーフマラソンに出場し完走。ガン治療後、手術も無くわずか1年で彼はそこまで復活したのだった。
以来、野平英一郎は、浅野敬治や仲間たちと共に、日本各地へとオオクワガタ採集に精力的に出かけた。だがしかし、彼のオオクワガタ採集の達人としての能力は、闘病以前にも増して確実に高くなっていた。オオクワガタを探し出す感性はさらに鋭く研ぎ澄まされ、その精度たるや数段高くなっていた。過酷な治療でそぎ落とされた野平の肉体は、闘病以前の110%のトレーニング量を積むことにより、さらに強靭で強力な筋力を備えた身体となった。それは同時に彼の精神的なアドバンテージともなり、野平英一郎のオオクワガタ採集におけるパフォーマンスは飛躍的に向上したのである。
ガンという病を患った時、多くの人は悲観的な状況に陥ってしまう。しかし、逆にそれをチャンスと捉え、さらなる自分自身のレベルアップのための試練と受けめ、真っ向から果敢にガンに挑むことが、とても大切なことなのだと野平は語る。そしてその試練を乗り越えたとき、大いなる自信と共に確実にパワーアップした自分が待っている。ぜひその境地へと到達して欲しい。
50歳過ぎてもさらなる進化を遂げる事が出来る。野平英一郎は自身の経験から、そのことを多くの人に伝えていきたいと考えている。
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